製品情報＜超音波洗浄機事業＞│株式会社カイジョー

製品情報＜超音波機器事業＞

超音波洗浄機の役割

カイジョーは、産業洗浄における以下のようなお悩みを解決する“最終手段”として、超音波洗浄機を中核に据えた洗浄ソリューションを幅広くご提供しております。

□ 落としたい汚れがキレイに落ちない
□ 洗浄物に洗いムラが出る
□ 洗浄物が破損したり、傷がつく場合がある
□ 洗浄に時間や手間がかかる
□ 洗浄工程の効率をもっと上げたい
□ 洗浄剤も含め、洗浄にかかるコストを下げたい
□ 作業エリアの臭いが気になる
□ 作業者の健康に影響がないか心配だ
□ 工場周辺や地球環境への影響が心配だ

このような洗浄に関するお悩みは、カイジョーが解決いたします。お気軽にご相談ください。

超音波洗浄の優位性

「超音波洗浄」とは、水や洗剤だけでは落ちない汚れに対し、超音波振動をもってアプローチする方法です。つまり、洗剤の【化学的作用】と超音波振動による【物理的作用】の合わせ技であり、超音波の周波数や照射方法 (対象物に当てる角度や強さ)などをコントロールすることにより、求める洗浄精度を出すことが可能です。

水だけでは落ちない汚れに対しては洗浄液（洗剤）を使用しますが、対象物の汚れをしっかり落としつつも、地球環境や人体への影響に配慮した洗剤選びにはノウハウが必要です。現在、有機溶剤系の洗剤の使用は少なくなり、アルカリ性、酸性、中性、炭化水素系が主に使われていますが、落としたい汚れに最も効果的な洗浄液に“超音波の力”を加えることで、洗剤の使用量を最小限に抑えることができます。超音波洗浄は、地球に優しい技術なのです。

超音波洗浄機の選定プロセス

まずはこの2点についてお聞かせください。カイジョーは豊富な経験と実績をもって、以下のようなプロセスで、お客様に最適な超音波洗浄機をお選びいたします。

◯ 洗浄液の選定：水系の洗浄液か、酸性の洗浄液か、設置環境に考慮し選定します。
◯ 物理力の選定：使用する超音波の周波数および照射方法を選定します。
◯ その他の選定：必要な洗浄度の度合い、乾燥方法、洗浄後の工程などを考慮します。

これらの選定の後、「超音波実験室」にて洗浄テストを行います。カイジョーは一般工業用から半導体などの精密洗浄レベルまで、各精度に応じた実験機器を自社設備として有しています。

＞カイジョーの実験室についての詳細はこちら

超音波の作動周波数と落とせる汚れ

超音波洗浄機を選ぶ際、基準となるのが「作業周波数」です。現在、15kHz～3MHzの超音波洗浄機が実用化されておりますが、カイジョーでは、周波数に適した洗浄物や汚れの種類を次のようにご説明しています。

●低周波数（26kHz～38kHz）＝機械加工部品の脱脂洗浄などに
プレス部品や金属加工部品のように「油汚れ」が付着しているものの洗浄には、低周波数帯域の超音波洗浄機をお選びください。

●中間周波数（78kHz～160kHz）＝HDD部品やレンズなどの繊細な素材の洗浄に
HDD部品やレンズ等、繊細な素材の洗浄には、中周波数帯域の超音波洗浄機をお選びください。

●高周波数（200kHz～950kHz）＝半導体ウエハやFPDなどの精密洗浄に
半導体ウエハやFPD（フラットパネルディスプレイ）などの製造工程ではパーティクル（微細な汚れの粒子）を除去することが不可欠です。「メガソニック」と呼ばれる高周波数帯域の洗浄機をお選びください。