装置導入のステップ

新規に洗浄装置を導入する時の検討ステップ

"新規に洗浄装置を導入する場合は「洗浄ワーク」の決定、落とす「汚れ」の特定、 洗浄後の目標「表面清浄度」などを決める「洗浄目的の整理」から始まります。
 その後に、「洗浄テスト」、「仕様の決定・御見積」、「ご注文」、「立会検査(出荷前、納入後)」 のステップに進むことになります。"

洗浄目的の確認

(1)洗浄物(ワーク)の確認
  • 洗浄の対象となるワークのサイズ・形状・材質等の確認。
  • 種類を広げすぎると装置が複雑・高価になる場合があります。
(2)落とす汚れの確認
  • 前工程で付着する汚れの特定。
  • 前工程のゆらぎや、洗浄までの保管状態が洗浄に影響を与える場合があります。
(3)洗浄後の仕上がりの確認
  • 洗浄後の要求清浄度と、洗浄後の乾燥程度の決定。
  • 洗浄後の検査方法を明確化することで整理ができます。

洗浄液と洗浄方法、洗浄工程の選定

(1)洗浄液の選定
  • 洗浄物・汚れ・要求清浄度などの洗浄性、ワークへのダメージ、経済性、環境規制(環境ポリシー)を勘案して、水(純水)、水系、炭化水素溶剤、準水系溶剤、有機溶剤、フッ素溶剤、HFE系溶剤などの洗浄液から選定をします。
(2)洗浄方式の選定
  • 洗浄性と液の特性を考慮して、組み合わせる洗浄方式を超音波洗浄、溶剤(浸漬)洗浄、揺動洗浄、バレル洗浄、噴流洗浄、バブリング洗浄、ブラシ洗浄、二流体ジェット洗浄、アイススクラブ洗浄、スプレー/シャワー洗浄などの洗浄方式から選定します。
(3)洗浄・乾燥工程の選定
  • 洗浄性、経済性など考慮して洗浄・乾燥工程を選定する。
  • 洗浄性によっては真空(減圧)、脱気、揺動、バレル回転等の付帯的な洗浄方式も追加した洗浄工程を選定する必要があります。洗浄実験などの確認で、必要な仕上がりが得られなかった場合は、洗浄液・洗浄方式を再選定ことになります。
洗浄液の説明
水系、炭化水素溶剤、準水系溶剤、有機溶剤、フッ素溶剤、HFE系溶剤、など洗浄液の詳しい説明をご覧になりたい方は、こちらをクリックしてください。
超音波で洗えるもの
超音波洗浄と2流体ジェット、アイススクラブ洗浄、スプレー/シャワー洗浄、溶剤洗浄、揺動ブラシ・バレル洗浄、噴流バブリング洗浄との比較をご覧になりたい方は、こちらをクリックしてください。

搬送方式・付帯設備の選定

(1)搬送方式の決定
  • 処理量やタクトタイムに合わせて搬送方式を決定します。
(2)付帯設備の決定
  • 液管理や安全仕様、用力条件などに合わせて必要な付帯設備を決定します。

洗浄装置の選定には、洗浄性や経済性の検討が必須です。それ以外にも『設備仕様』や『安全仕様』といった社内基準に合致しているかの検討が必要になる場合があります。
導入する装置のスムーズな立会検査クリアから、早期の立ち上げ完了、保守管理体制の確立までが要請されるケースが増加しています。
カイジョーの長年の経験と実績によるノウハウがお客様の設備導入のお役に立ちます。

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