【実験室】洗浄評価方法(測定器)の紹介 溶存酸素濃度計(蛍光式DO計)

超音波機器事業部の実験室で使用している測定器・器具を1機種ずつ、
洗浄評価の方法と併せてご紹介させていただきます。
機器名称:
DO計(蛍光式)
測定分野:
・水中に含まれる溶存酸素量を測定
使用例:
・水中の溶存酸素量を把握する為に使用。
・WRS併用時の確認に使用。
測定方法:
・蛍光式
得られる測定結果:
・0.1~20.0mg/L範囲で測定が可能
測定風景

表示例

メリット:
・電源を入れるだけですぐに測定開始、ウォーミングアップが不要。
・隔膜式電極比べて応答も早く、測定値安定まで待ち時が少ない。
デメリット:
・隔膜式電極に比べて高額
備考:
・50℃まで計測が可能。
洗浄液には空気を始めとする気体が溶け込んでいます。(溶存ガス)
洗浄液に溶け込んだ(溶存)気体の量が超音波波洗浄に影響を与える場合があります。
このため、洗浄評価実験や洗浄ラインの日常管理で溶存ガスの測定が必要になる場合があります。
代表的な気体の空気は概ね窒素78%、酸素21%、その他1%で構成されています。
洗浄液に溶け込んだ空気の量を正確に測定しようとすると難易度が高くなりますが、
成分の1種類(酸素)の測定でおおよその量が推定できます。
このため測定作業を省力化することができます。
溶存酸素(DO)の測定器には
滴定方式、隔膜電極方式、蛍光方式などがあります。
隔膜電極法には電解液中に浸した2種類の金属間に電圧をかけ、水中の溶存酸素量に応じて流れる電流を測定するポーラログラフ式と、
電圧をかけずに測定水中の溶存酸素量に応じて発生する電流を測定するガルバニ電池式があります。
※ご紹介した測定器・器具や測定方法は一例です。
目的に合わせて機器や測定方法を選定してください。
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