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カンピロバクターを超音波洗浄+αで大幅除菌

食品洗浄技術のご紹介

鶏肉(ト体)殺菌・洗浄装置
食中毒の原因菌であるカンピロバクターを大幅に除菌・殺菌することが可能です。

鶏肉殺菌洗浄装置

 食鳥処理に潜む危険

食鳥工場
現状
鶏肉(ト体)加工工場では、次亜塩素酸を使用したカンピロバクターの殺菌処理工程が導入されています。
FB-e18
課題
しかし、上皮の毛穴などへ殺菌剤が十分に浸透していないのが実状です。
※ 矢印の先端部に気泡の付着が確認できます。
原因菌別の食中毒発生件数
(厚生労働省 平成28年食中毒発生状況)
ODM_0034_Foods_cleaner.jpg
カンピロバクターを原因菌とする食中毒の発生件数は毎年第一位となっており、発生防止は喫緊の課題です。

 超音波と薬品の組合せによる殺菌

薬品のみを使用
ODM_0038_Medicine.jpg:薬品    ODM_0039_bacteria.jpg:カンピロバクター菌    
処理前
薬品のみ1
  処理中
薬品のみ2
処理後 薬品のみ3
    薬品が細部に届かない   菌が肉に残る可能性大
鶏肉表面は殺菌されますが、毛穴など微細な凹凸部位まで浸透せず、十分な殺菌ができません。

超音波のみを使用

水:水    ODM_0039_bacteria.jpg:カンピロバクター菌   超音波振動子:超音波振動子
処理前
超音波のみ1
  処理中
超音波のみ2
処理後 超音波のみ3
    毛穴深くに潜む菌を放出   取出し時に菌が再付着
毛穴など微細な凹凸部位まで超音波が伝わり菌が水中に放出されますが、
超音波自体に殺菌効果はないため、鶏肉(ト体)取り上げ時に再び付着します。

薬品と超音波を併用した殺菌

ODM_0038_Medicine.jpg:薬品    死滅した菌死滅したカンピロバクター   超音波振動子:超音波振動子
処理前
薬品と超音波の併用1
  処理中
薬品と超音波の併用2
処理後 薬品と超音波の併用3
    超音波の効果で放出された菌は薬品により殺菌される   従来比で大幅な殺菌処理を実現
毛穴など微細な凹凸部位まで超音波が伝わり、菌を液中に放出します。
槽内では薬品による殺菌が行われるため、取り上げ時に菌が再び付着することはありません。

 殺菌効果を最大限に引き出すカイジョーの超音波技術

鶏肉殺菌・洗浄装置
鶏肉(ト体)殺菌・洗浄装置について
カイジョー最新の超音波(PHENIXHYPER-フェニックスハイパー)と、独自の改液技術(WRS)の併用により、超音波を鶏肉の毛穴深く、かつくまなく伝えます。
カイジョーの超音波を殺菌剤と併用することにより、殺菌の効率が大幅に向上します。
装置に搭載されている超音波
超音波機器構成
超音波発振器(PHENIX HYPER-フェニックスハイパー)は一般的な発振器に比べ、
超音波が槽全体に拡がり、複雑な形状をした鶏肉全体に超音波照射が可能という特徴をもっています。
またWRSは、液内に含まれる超音波を弱めるサイズの気泡を除去し、
逆に超音波によって発生するキャビテーションの核(微小気体)増やす効果を持ちます。
これらと殺菌剤の組み合わせにより、かつてない殺菌効率を実現しました。

カンピロバクター菌の測定結果
(国立大学法人 宮崎大学 三澤尚明教授による)
ODM_0034_Foods_cleaner.jpg
上記の鶏肉(ト体)洗浄技術は、国立大学法人 宮崎大学 三澤尚明教授との共同研究によるものです(特許取得済)。

 食品産業への技術展開について

食鳥工場2
食品分野において薬液と超音波の併用は、対象物がダメージを受けることへの懸念からこれまで敬遠されてきました。
しかし、カイジョーの新型発振器(PHENIX HYPER)とWRSにより、様々な食品分野において応用の可能性があると私たちは考えます。

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